菊陽病院は精神科の医療を誠実に進めることはもちろん、患者・障害者の人権を重んじ、生活背景や社会的な条件を改善するためにも努力を重ねてまいりました。
常に新しい医学の進歩の成果に学び、患者・障害者の利益になることは積極的にとりいれてきました。スタッフの研修を重視し、全職種による症例検討会や職場ごとの検討会や学習会、現場でのカンファレンスなどきめこまかくとりくんでいます。また、地域の医療機関や精神医療や福祉に関する諸機関とも連携をとって診療を進めてきました。
ここに、菊陽病院のめざす医療を紹介します。
- 全人的医療
- 私たちは患者様を病気をもった人というだけでなく、同じ社会のなかで人権をもって生きている人、生活している人という全人的視点から、患者様の立場に立った治療や援助を行います。
- 患者の人権とかかりやすさ
- 患者様の人権を守る立場から、インフォームドコンセントやカルテ開示等を重視します。かかりやすさを追求し利用しやすい病院をめざします。
- 医学医療の進歩に学び、よりよい医療体制づくり
- 私たちは、つねに新しい医学の進歩に学び、研鑚を重ね、スタッフ体制を充実させ、民主的なチーム医療を進めます。
- 共同の営みとしての医療や運動
- 患者様との「共同の営み」の医療をより大切にし、病院を利用するすべての人たち、患者・障害者、ご家族、健康友の会や地域のひとびとと共に医療をよくする運動を進めていきます。
- 地域医療の重視
- 地域の医療福祉機関や精神保健にかかわる諸機関、諸団体などと連携を強めながら医療・福祉の地域ネットワークづくりを進めます。
- 環境をまもる社会保障の充実、平和を守る
- 自然環境の保護、社会保障の拡充、平和をまもるとりくみを重視します。